賢いクレジットカードの使い方を分かりやすく解説!
「キャッシュレス化」が急速に進み、クレジットカード各社はその流れに乗るようにさまざまなサービスをおこなっています。
サービスを知り、賢く使いこなせるとお得なことがたくさんあります。
例えばカード支払いにするとポイントが貯まったり、旅行やショッピングに関する保険がついているカードもあります。
今回はクレジットカードをつくったことがない方にも分かるように基本的なことから、知ってほしいクレジットカードの賢い使い方や選び方を紹介します。
クレジットカードとは
クレジットカードとは簡単にいうと、手元に現金を持っていなくても買い物や支払いができる便利カードです。
また最近では買い物だけでなく公共料金やネットショップでも使える上、後支払い機能だけでなく、持っているだけで様々なサービスを受けられたりキャッシング利用も可能です。
クレジットカードのつくり方
まずクレジットをつくる際に「本人確認書類」と「引き落とし口座」必要です。
本人確認書類は顔写真が必要なので、運転免許証かパスポート、マイナンバーなどの準備しておきましょう。
1.つくりたいクレジットカードを選ぶ
この後に紹介しますが、クレジットカードによって受けられるサービスは異なるので、用途に合ったカードを選びましょう
2.クレジットカードに申し込む
基本的な個人情報(氏名、性別、生年月日など)と引き落とし口座の登録が必要となるため、店舗であれば直接用紙に記入し、ネットからであれば、求められている情報を入力します。
次に本人確認書類を提出します。店舗であれば提出するだけで良いのですが、ネットからであれば本人証明書を携帯のカメラで撮ってからアップロードします。
顔写真がついている証明書の場合一点の提出で良いのですが、保険証や住民票などの顔写真が載っていない書類であれば二点以上の書類が必要なため、準備しておくと安心です。
3.カード会社の審査を待つ
申し込み後クレジットカードを発行するには、カード会社の審査への通貨が必須です。
審査基準はカード会社によって異なり、年齢や年収、過去に何らかの返済の遅れがあった場合などは、審査に落ちる可能性があります。
4.カードが届く
審査が無事通ったら郵送でクレジットカードが届きます。
カードを受け取ったら、申請内容と実際の登録内容に誤りがないか確認し、問題なければカード裏面に署名します。
この署名は、今後カード決済したときのサインと同じものとなるため、覚えておきましょう。
また署名は漢字でも平仮名、カタカナでも問題無く、必ず記載はします。
署名がないと、紛失した場合の補償が受けられない可能があるため、記入は漏らさないようにしましょう。
知っておきたい支払方式の種類
【1回払い】
ベースとなる支払い方法で、手数料がかかりません。
カード会社で決まった締め日と支払い日があり、使った分の金額が口座から引き落とされます。
【2回払い】
2回に分けて口座から引き落としとなり、分割払いですが2回までは手数料無料です。
【分割払い】
自分で支払回数の指定が可能で、その回数に分けて支払う方法です。
3回目以降の分割は手数料がかかるため、注意しましょう。
【ボーナス払い】
夏または冬のボーナス月に一括で払う方法。
指定したボーナス月にまとめて引き落とされ、手数料はかかりません。
【リボ払い】
利用回数や金額に関わらず、毎月一定の支払い額を手数料とともに返済していく方法です。
そこに手数料(利息)が毎月加算されるため注意が必要です。
クレジットカードが使えるところ
近年クレジットカードが使える場所は広がり、百貨店はもちろん今はスーパーやコンビニ、路面店など身近に利用できるようになりました。
以前は高額な買い物をするときにクレジットカードを使うケースが多かったのですが、いまでは100円といった少額からのクレジット払いも珍しくはありません。
また店舗での支払いだけでなく、ネットショッピングや公共料金、携帯料金や交通機関の支払いにも利用できます。
クレジットカード決済の流れ
1.まずは店舗がカード支払いが対応可能か確認する
クレジットカードが使用可能だと店頭やレジ付近に利用できるブランド(Mastercard・Visa・JCBなど)のロゴマークが掲示されています。
そこにあなたが持っているカードと同じマークがあれば、利用可能です。
2.「カード払いで」と店員に伝える
ほとんどの場合はカード支払いの旨を伝えると、店員から支払い回数を聞かれます。
店によっては一括支払いのみのところも多いのですが、基本的な支払い方法としては、一括支払い・分割払い・ボーナス払い・リボ払いの4種類となります。
ちなみに二回払いまでの分割支払いとボーナス支払いは手数料(利息)はかかりませんが、三回払い以上の分割とリボ払いになると手数料(利息)が発生するため、利用する場合は返済に注意しましょう。
3.端末機に通して、サイン記入または暗証番号を入力する
専用端末機にカードを通して、クレジットカードの情報を読み込みます。
この作業は基本的に店舗の人が行ってくれますが、最近はコロナの影響で接触を防ぐため、自分自身で行うことが増えてきており、その際は店舗の人の指示に従って端末機にカードを通します。
その後問題なく決済ができれば、本人確認のためにサインまたは暗証番号を入力します。
サインの場合は、カードの裏面のサインと同じように記載して、端末機自分が設定した暗証番号を入力していきます。
たまに「OO円以下ではサインはいりません」というサインレスの店舗もあるので、その場合はそのまま決済が完了します。
4.カードが返却され、支払い完了!
必ずレシート代わりとなる「控え」がもらえるので、金額などあっているか確認し、問題がなければこちらで終了です。
【Visaのタッチ決済、Mastercard®コンタクトレスの場合】
近年増えてきたのが「タッチ決済」で、これは端末機にカードをタッチするだけで支払いが完了します。
今は国際ブランドが「Visaのタッチ決済」「Mastercard®コンタクトレス」といった非接触型決済サービスをおこなっており、各社名称は違うものの、手続き方法は同じです。
自分の持っているカードがタッチ決済が可能で、店舗側もタッチ決済に対応していたら利用可能なので、利用する際は「タッチ決済で」と伝えましょう。
購入金額によりますが、高額出ない限りサインや暗証番号は不要です。
【ネットショッピングの場合】
すごく便利なネットショッピングですが、クレジットカードを利用するとさらに便利になります!
カード払いだとすぐ支払い確認が完了するので、商品もコンビニなどの後払いよりも早く届きます。
支払い方法も簡単で、支払い選択をクレジットカード決済にしてカード情報をいれるだけで完了です。
クレジットカードは便利だけど注意が必要
クレジットカードは便利なものですが、しっかりと管理しないと支払いが滞ったり、カードの盗難や紛失すると不正に利用される可能性もあります。
たしかに現金に比べるとクレジットカードはとても便利なものですが、「便利なもの」という認識だけでは危険なこともあるので、しっかりと覚えておきましょう。
クレジットカード情報はきちんと把握しよう
引き落とし日と利用可能な限度額はカードを契約するときにしっかりと確認が必要です。
引き落としは契約時に登録した銀行口座からですが、支払い日は「月末締め、翌27日支払い」「15日締め、翌10日支払い」などカード会社によって異なります。
2枚以上クレジットカードをもっている場合、カードによって支払い日が異なる可能性があるため、口座が残高不足になっていないか、とくに注意しましょう。
利用限度額は、契約時に設定されています。決められた額以上の利用ができないため、高額なものを購入する場合に困らないように把握しておきましょう。
利用金額を使いすぎていないか要確認
現金と比べると支払いが簡単に済み、そのときはお金は減らないので、ついつい使いすぎてしまうことも。自分の収入を考えて利用するようにしましょう。
また最近はクレジットカード情報とアプリを連携して、何にどれくらい出費したか分かるようになっているため、こまめなチェックをオススメします。
不正に利用される場合も
クレジットカードには口座情報を含む個人情報が、たくさん登録されています。
不正利用されないためも暗証番号の管理を徹底して、誕生日や分かりやすい番号には設定するのは避け、自分だけが分かるような番号にするのが最善です。
最近、クレジットカードに関する詐欺も多発しているので、簡単に他の人に番号を伝えず、もし紛失した場合は、すぐにクレジットカード会社に電話にて対応してもらいましょう。
クレジットカードの賢い使い方
クレジットカードは支払いが便利なだけではなく、利用した分ポイントが貯まってキャッシュバックできたり、旅行やショッピング保険などにも利用可能で、カードによって様々な特典を受けられるメリットが多くあります。
カードによって受けられるサービスが違うため、カードを作る際は特典サービスをみてからつくるとよいでしょう。
ポイントを貯めてポイ活ができる
いま話題の「ポイ活」ですが、クレジットのポイント貯めている人も多いはずです。
支払った金額分に対してポイントが入ってきますが重要なのが、ポイントの還元率。
例えば「1000円の支払いの場合5ポイント獲得」となると1ポイント=1円とすると、5÷1000×100=0.5となり、還元率は0.5%ということになります。
カードによって還元率は異なり、0.5~1%の還元率が通常ですが、高還元率になると1.5~2%のカードもあります。
貯まった分は、ポイントとして会計のときに利用できたり、現金化やマイルに交換なども可能です。
付帯サービスを上手に利用しよう
クレジットカードは様々な付帯サービスがついています。
カードよりも現金派という方も、1枚こうしたカードさえ持っていれば、支払いは現金でカードはサービス受けるだけという利用方法も可能です。
旅行傷害保険やショッピング保険が付帯している
国内外に旅行に行くとき、トラブルに備えて「旅行傷害保険」に加入する場合がありますが、なんとその保険が付帯しているクレジットカードもあります!
「旅行傷害保険」といって、旅行先でなにかトラブルが起きて怪我をしたときに補償してくれる保険です。
とくに海外旅行の場合は、国内と違い医療費が全負担になるため、怪我などをしてしまうと高額な医療費が請求されることがあります。
そのため、ほとんどの人が海外旅行保険に加入しますが、保険が付帯しているカードを一枚でも持っていると安心。
それの活用により、旅行のたびに保険を契約する手間も省けるうえ、保険料も節約できます。
注意点としては、補償の上限額や条件がカードによって異なるため、必ず確認しておきましょう。
また「自動付帯」と「利用付帯」があり、自動付帯はカードも持っているだけで補償が自動的に適用されますが、利用付帯は旅行費用をカード決済にした場合のみに補償の適用が限られるため、こちらも注意が必要です。
「ショッピング保険」は、カードで購入した商品に対する補償です。
もし商品が壊れたり盗難にあった場合でも、購入から90日以内であれば、補償の範囲内で保険金が支払われます。
だだ故意で壊してしまったり、紛失した場合などは対象外となります。
たとえば海外などで高額なブランド物を買うのであれば、この保険が付帯しているクレジットカードで支払うと補償がつくので安心して購入できます!
空港ラウンジの無料で利用ができる
旅行や出張などで飛行機をよく利用する人にとって、非常におすすめ出来る特典です。
カードのランクがゴールド以上であれば、提携している空港のラウンジが気軽に利用可能です。
空港ラウンジには無線LAN(Wi-Fi)が完備されていたり、無料ドリンクや新聞を閲覧できるサービスあり、出発前にゆっくりくつろげます。
カードによっては国内だけでなく海外の空港ラウンジでも利用可能な場合も!
ただし、同伴者は別料金が発生するため注意しましょう。
そのほかにも特典がたくさん
クレジットカードによって、さまざまな特典を受けられます。
たとえば提携先のレストランやホテルが割引になったり、百貨店やショッピングセンターで発行されているクレジットカードは系列店での割引を受けられたり、会員限定のセールなどの情報も入手可能です。
クレジットカードでお金を借りられる
クレジットカードは支払いの他にキャッシング(お金を借りること)も可能です。
キャッシング機能が利用できることを知っていても、手続き方法を知らずにキャッシングを利用したことがない人もたくさんいると思いますが、実は案外簡単に利用できます!
- ショッピング枠(後払い機能)
- キャッシング枠(お金を借りる機能)
利用するにはもっているカードにキャッシング枠サービスが付帯していなければなりません。
今はコンビニなどでもキャッシングの利用が可能で、枠内であれば24時間現金を引き出せます。
また国内だけでなく、海外でもキャッシングはできるので、現金がなくなっても利用方法を覚えていれば安心です。
- 「お引出し」ボタンを押す
- 「クレジットカード」のボタンを押し、「お借入れ」ボタンを選択
- キャッシング利用可能のカードを挿入し、暗証番号(4桁)を入力する
- リボ払い」か「1回払い」か選択する
- 利用金額を入力
- 現金を受け取る
通常の口座からの引き出し方法とほとんど同じなので、難しいことはありません。
ちなみにキャッシングの上限額は1日50万円までとなります。
ここで間違えてはいけないのが、クレジットカードのキャッシングサービスは、カードローンとは違うという点です。
カードローンは借り入れの専用サービスで、ローン機能のみの利用となるため、ショッピング利用などはできません。
またクレジットカードよりもカードローンはお金を借りられる金額の限度額が大きく、さらに低金利です。
しかし、カードローンに比べると簡単にキャッシングできるので、便利なのはクレジットカードといえるでしょう。
どちらにしてもお金を借りるわけなので手数料(利息)は発生し、リスクもあるので注意が必要ですが、管理さえしっかりとできればとても便利なものなので、覚えておくとよいでしょう。
電子マネーの機能がついた「クレジットカード一体型」
最近、クレジットのほかに電子マネーの利用も増えてきました。
クレジットカードに電子マネーの機能がついた「クレジットカード一体型」も出てきています。
カードの種類によって対応する電子マネーは異なるため、よく使用する電子マネーがあれば、提携しているクレジットカードをつくるとさらにポイントが貯まったりサービスを受けられ、かなりお得です。
交通ICの機能がついた「クレジットカード一体型」
「交通系クレジットカード」は通勤・通学などで、電車を利用する人におすすめ。
鉄道会社とカード会社が提携して発行されており、1枚で「クレジットカード」と「交通系IC」が一体化してすごく便利!
また毎日移動するだけでポイントが貯まり、各カード対象の沿線付近店舗での割引サービスを受けることができます。
目的別おすすめしたいクレジットカードをご紹介!
初めての人におすすめ!審査が通りやすいカード|三井住友カード(デビュープラス)
18~25歳の人限定で学生や新社会人の人でも審査が通りやすく、ネットで簡単に手続きが完了できて、最短翌営業日にはカードが発行できます。
年会費も無料のため、初めてカードを持つ人におすすめの1枚です。
初年度の年会費 | 無料 |
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翌年度以降の年会費 | 無料 ※前年一回以上の利用した場合 |
還元率 | 1% ※入会3ヵ月間はプラス1.5% |
特長 | 最短翌営業日でカード発行可能 ※ネットからの申し込みの場合 |
こんな人におすすめ | 学生や新社会人 ※加入は18~25歳の人限定 |
とにかくポイント還元率が高いカード|JCB CARD W
還元率が高いだけではない。
39歳以下の人限定になりますが、ポイント優待店(JCB ORIGINAL SERIESパートナー)であれば最大ポイント10%となり、かなりハイスペックカードです。
初年度の年会費 | 無料 |
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翌年度以降の年会費 | 無料 |
還元率 | 1~5% |
特長 | 旅行傷害保険・ショッピング保険も付帯 |
こんな人におすすめ | 学生・20代・30代 ※加入は39歳以下限定 |
旅行好きにおすすめしたいカード|エポスカードVisa
年会費無料で海外旅行保険が自動付帯のカードです。
年会費がかかるカードに比べると補償は劣りますが、年会費無料で補償がついているカードは本当に珍しいので旅行好きの人は1枚もっていたら安心です。
初年度の年会費 | 無料 |
---|---|
国際ブランド | VISA |
還元率 | 0.5% |
特長 | 年会費無料で海外旅行保険が自動付帯 |
こんな人におすすめ | 旅行好きな人 |
まとめ
今回は基本的な利用方法や支払い以外の賢い使い道を解説しましたが、自分に合ったカードの種類、使い方はみつかりましたでしょうか。
クレジットカードは便利がゆえ使いすぎる危険性はありますが、しっかり管理さえできればすごく魅力的なものです。
クレジットカードを有意義に使い、生活に役立ててみてください。